知る人ぞ知る「川西」を走っていた電車(能勢電のオリジナル車)



この電車(路線)は1980年代はじめに廃止されました。この写真のような小さな電車が、「川西能勢口」(阪急と共通駅)と「川西国鉄前」の間のほんの1km足らずの区間を結んでいました。「川西国鉄前」は当時の国鉄福知山線(現JR宝塚線)が複線電化される前の川西池田駅(現在の位置よりもっと宝塚寄りにあった)の近くにあった1面ホームだけの駅。
 朝・夕の通勤時間帯だけ、1日数本の運転で、それ以外の時間帯は能勢口駅にずっと留置されたままでした。めったに降りない踏切が降りてるな、と不思議に思ってみていると、この電車が警笛を鳴らして走ってきたのでした。
 国鉄が複線電化されて川西池田駅がもっと阪急川西能勢口駅寄りに移転した際、この路線は廃止されました。今では、このあたりの風景は駅前再開発ですっかり変貌しました。
 ちなみにこの車体には能勢電の社章が付いています(稲妻の中に能勢妙見宮の紋)。

 ローカルな話題でした。