学部学生の皆さんへ



このコーナーでは、衣川のやっているような研究は一体どういうものなのかをわかりやすく説明します。
現代の化学研究には2つのスタイルがあります。
@つ目は、実験型研究です。
Aつ目は、計算型研究(理論系の化学研究ともいう)です
〜試験管の代わりにコンピューターを使って“実験”する。
=これを「計算機実験」という。
計算命令を出せば、あとはコンピューターがデータを出してくれます!
それまではCoffee Time!
衣川の研究は、このAのカテゴリー、すなわち「計算機実験」です。
計算機実験(コンピューター・シミュレーション)は、誰でもすぐにできます!コンピューターの経験は必要ではありません。
(誰でも初めは初心者。計算機を使っても一種の実験であることに変わりありません!何ごともチャレンジ!)
それに、計算機を使った化学はクリーンです。
環境に最も“やさしい”化学研究」は、化学物質を一切使わない化学研究です。計算機を使った化学研究はまさにこれです。すなわち、

化学物質(有害物)を
“(研究室に)入れない!”
“(研究室で)使わない!”
“(研究室から)出さない!”

というポリシーが守られます。物質を生(なま)で扱う代わりにコンピューターを使って化学を研究するのです。こういう研究に従事すれば、しかも、21世紀の社会人に不可欠なコンピューター(IT, Information Technology)の素養が身に付くというおまけも得られます。つまり、計算機を使った化学研究は、一種の環境保全型研究であり、バイオ(生体系モデル)をも対象とし、従事することによってコンピューター(IT)の素養も身に付くのです。