授業の概要 | 現代の有機化学において,化合物の構造決定はほとんどすべて機器分析によって行われている。この演習では元素分析,質量分析に核磁気共鳴(NMR),紫外・可視(UV/Vis),赤外(IR)などの各分光学的スペクトルデータを組み合わせた有機化合物の構造決定の方法を習得する。 | |
学習・教育目標 | 元素分析,質量分析に核磁気共鳴(NMR),紫外・可視(UV/Vis),赤外(IR)などの各分光学的スペクトルデータをもとに有機化合物の構造を決定する。 | |
キーワード | 元素分析,質量分析,核磁気共鳴(NMR),紫外・可視(UV/Vis),赤外(IR)スペクトル | |
授業計画 | 第1回 ガイダンス・質量スペクトル 第2回 赤外(IR)スペクトル 第3回 1H NMRスペクトル 第4回 13C NMRスペクトル 第5ー15回 構造決定演習 最初の4回の講義でMS, IR, 1H NMR, 13C NMRの測定原理・測定法・スペクトルの読み方について概説し,その知識を頼りに学生が演習問題に取り組む。演習問題は易しいものからスタートし,徐々に難易度が上がるように配当され,一歩一歩着実に受講者の実力が養成されるようにプログラムされている。演習問題に取り組むにあたり,学生の理解度が低く問題が解けない場合には教員の空き時間に教員研究室に質問に訪れ,疑問を解決する。担当学生は受講者全員の前でプレゼンテーションを行い,すべてのスペクトルデータを総合して一つの化合物の構造へと辿り着く道筋を示す。あらゆる可能性を考慮し,論理的に構造決定がなされているかを受講者全員で検証する。理解度が足りない受講者が多い場合や別解が存在する場合には必要に応じて教員が適宜補足説明を行う。
毎回の講義までに,演習問題に示されたスペクトルを与える化合物の構造を導き出しておくこと。また,理解できない点および疑問点を明確にしておくこと。 | |
教科書 | 1. | 「ボルハルト・ショアー現代有機化学」(第6版)(上・下) K.P.C.Vollhardt, N.E.Schore 化学同人 2011 | 2. | 有機化合物のスペクトルによる同定法- MS, IR, NMRの併用-(第7版)」 R.M.Silverstein et al. 東京化学同人 2006 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 演習を多く組み込んだ授業のため出席を重視するとともに期末の試験によって評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 50 | | | | 30 | 20 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | 毎回の講義までに,演習問題に示されたスペクトルを与える化合物の構造を導き出しておくこと。また,理解できない点および疑問点を明確にしておくこと。化学科共通系科目(選択科目) | |
更新日付 | 2012/05/15 11:09:39 |