授業の概要 | 『有機金属化学』は1951 年フェロセンの発見以降飛躍的に発展を遂げ,従来のウェルナー型配位化学にはなかった様々な概念の金属- 炭素結合様式や数多くの有機素反応の概念が一挙に明らかとなった。本講義では20世紀後半に華々しく発展した有機金属化学の基礎を体系的にわかりやすく講義する。また、本講義の内容は,無機化学(特に,錯体化学)及び有機化学(特に,均一系触媒化学)と密接に関連している。 | |
学習・教育目標 | 主要な有機配位子の配位様式や有効原子番号則等の基礎的知識をもとに,有機金属化合物のの構造や性質について理解する。また,均一系触媒反応の重要な素反応について学習し,触媒反応における種々の特異性・選択性と有機金属化学種との関連について考える。 | |
キーワード | 有機金属錯体,金属‐炭素結合,有効原子番号則,18電子則,有機配位子,分子軌道法,金属-金属結合,均一系触媒 | |
授業計画 | 以下の項目について講義を行う。 1)有機金属化学の歴史とその概念 2)有機金属化合物の一般原理 2-1) 有機配位子 2-2) 18電子則(EAN 則) 2-3) 金属- 炭素結合に対する分子軌道法による理解 2-4) 金属- 金属結合 2-5) アイソローバル類似 3)具体的な有機金属化合物の紹介 3-1) 典型元素の有機金属化合物 3-2) 遷移金属の有機金属化合物(カルボニル錯体、オレフィン錯体、アルキン錯体等) 3-3) 遷移金属の有機金属化合物(アルキル錯体、カルベン錯体、カルビン錯体等) 3-4) 遷移金属の有機金属化合物(メタロセン錯体、ハーフメタロセン錯体等) 3-5) 金属- 金属単結合および多重結合をもつ有機金属化合物 3-6) 遷移金属クラスター化合物 4)有機金属化合物の反応 4-1) 基本的素反応 4-2) 不均一系触媒反応 | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 出席状況,小テスト,レポート,筆記試験を総合して評価する。筆記試験については期末テスト以外に中間テストを複数回行う。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 70 | 10 | 10 | | | 10 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | |
更新日付 | 2012/05/15 11:09:36 |