講義コード 3310750
開設科目名 無機反応化学
担当教員 中島 隆行
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期 月曜日 5・6時限 A201
授業方法 講義
対象学生 3回生
単位数 2
週時間 2



授業の概要
金属錯体の溶存状態と溶液内における錯生成平衡について学習し,金属及び配位子置換反応を配位結合理論との関連から学ぶ。さらに,錯体の関与する溶液内反応機構が速度論的にどのように解明されるかなど,実験から得られる反応速度式の組み立て方を示しながら講義を進める。軌道の概念や金属錯体の基礎知識が必要なので「錯体化学」及び「遷移元素の化学」で学習した内容を適宜,復習しながら講義を進める。
学習・教育目標
溶液内における金属錯体の平衡定数の決定法や安定度に及ぼす因子を理解する。また,金属錯体の置換反応機構の分類,反応速度と配位結合理論との関係について理解を深める。
キーワード
配位結合の理論,金属錯体の平衡論,置換反応機構,安定度定数
授業計画
第1回 ガイダンス,金属錯体の反応とは?
第2回 配位結合理論の復習1
第3回 配位結合理論の復習2
第4回 錯生成平衡1
第5回 錯形成平衡2
第6回 錯生成平衡3
第7回 安定度定数の決定法
第8回 錯体の安定度を支配する因子
第9回 錯体の反応速度式の決定1
第10回 錯体の反応速度式の決定2
第11回 反応速度と安定度定数
第12回 錯体の置換反応機構の分類
第13回 置換活性と置換不活性
第14回 錯体の置換反応に影響する因子
第15回 まとめ

授業中に説明した式の導出を各自で復習し,演習問題に取り組むこと。
教科書
1. 無機化学第4版(下) シュライバー 東京化学同人 2008
参考書
1. 無機溶液反応の化学 舟橋重信 1998 裳華房
2. 分析化学第2版 姫野貞之 2009 化学同人
成績評価方法
出席状況と筆記試験及びレポートなど総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
701020
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科無機化学系講義科目(選択科目A群)。研究室:C棟3階C324室(中島)
授業中に説明した式の導出を各自で復習し,演習問題に取り組むこと。
更新日付 2012/05/15 11:09:36