授業の概要 | 無機化学の基礎的知識の学習の一環として,遷移元素の系統的な性質を概観するとともに,d金属錯体についての入門的講義を行う。金属元素は元素の中で最も種類に富み,それらが持つ様々な性質は研究対象として興味深い。本講義では,3族-11族の遷移金属に12族を加えたdブロックの金属単体や化合物,及びfブロック元素について,その性質や特徴について解説する。 | |
学習・教育目標 | 遷移金属元素,12族元素,希土類元素,アクチノイド元素の基礎的事項を学習し,無機化学の主要な分野である金属錯体の立体構造,電子構造,配位結合などの基本的性質を理解することを目標にする。 | |
キーワード | 遷移元素,12族元素, dブロック元素,金属錯体,配位結合,fブロック元素 | |
授業計画 | 第1回 ガイダンス,遷移元素とは 第2回 遷移元素の特徴,d電子の特徴 第3回 金属錯体の定義 第4回 配位結合1 第5回 結晶場理論の基礎1 第6回 錯体の磁性 第7回 配位結合2 第8回 配位結合3 第9回 結晶場理論の基礎2 第10回 錯体の立体化学1 第11回 錯体の立体化学2 第12回 錯体の色と電子吸収スペクトル 第13回 金属-金属結合 第14回 fブロック元素1 第15回 fブロック元素2 第16回 試験 ※毎回授業の途中に前回の授業内容について小テストを行うので,しっかり復習をしておくこと. | |
教科書 | 1. | 「無機化学」第4版,(上巻)8章 シュライバー・アトキンス 東京化学同人 2008 | 2. | 「無機化学」第4版,(下巻)18章,19章 シュライバー・アトキンス 東京化学同人 2008 | 3. | 授業開始時に資料を配布する | |
参考書 | 1. | 元素111の新知識 第2版 桜井弘 編 講談社 ブルーバックス | 2. | 無機化学―その現代的アプローチ― 平尾一之・田中勝久・中平敦 東京化学同人 | |
成績評価方法 | 毎回行う小テストと定期試験及びレポートなど総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 70 | 15 | 5 | | | 10 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | 化学科無機化学系講義科目(選択科目A群).研究室:新B棟3階1306室(梶原(孝)).質問は逐次受け付ける. ※配布資料を参考に講義の予習,復習を行なっておくこと. | |
更新日付 | 2012/05/15 11:09:34 |