講義コード 3309210
開設科目名 物理化学通論Ⅰ(a)
担当教員 飯田 雅康
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期集中 その他 その他 その他
授業方法 講義
対象学生 平成21年度・20年度入学者で未履修者対象
単位数 2
週時間 (30)



授業の概要
この科目は昨年度開講の物理化学通論I (a)(必修科目)の未履修者を対象にして,特別に開設されるものである。この授業では,物質を巨視的な立場から取り扱う熱力学的手法の基礎について講義する。はじめに,実在気体の性質を取り上げ,続いて,熱力学第一法則を基に,熱と力学エネルギーの関係,エネルギー保存について解説する。更に熱力学第二法則を基にエントロピーの概念を解説する。
学習・教育目標
化学現象を巨視的にとらえる上で重要な熱力学の基礎を理解できるように努める。熱力学は美しい理論体系を持った学問である。じっくりと取り組めば決して難しくはない。よりよく理解するためにも,十分に授業内容を復習して欲しい。しばしば演習問題を宿題と課してより理解が深まるようにする。
キーワード
実在気体,エネルギー保存,エンタルピーと熱化学,エントロピーと不可逆過程
授業計画
第1回   序論ならびにSI 単位の話
第2回   理想気体の性質
第3回   理想気体の分子運動論
第4回   気体の非理想的挙動:実在気体のvan der Waals式
第5回   気体の凝縮,臨界点と対応状態の法則
第6回   分子間力
第7回   熱エネルギーと力学的エネルギー
第8回   熱力学第一法則:エネルギーの保存
第9回   内部エネルギーとエンタルピー
第10回  熱化学
第11回  エンジン効率とカルノーサイクル
第12回  熱力学第二法則とエントロピー
第13回  状態変化とエントロピー変化
第14回  熱力学第一・第二法則に関連した問題演習と解法の手引き
第15回  熱力学第三法則とエントロピーの分子論的考察
  
教科書
1. アトキンス物理化学 第8版上 第1-3章 千原・中村 訳 東京化学同人
参考書
1. バーロー物理化学 第6版上 大門・堂免 訳 東京化学同人
成績評価方法
定期試験の成績を主体にして出席状況を加味して評価する。下の割合はおよその目安である。必ずしも厳密な数値ではない。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
70030
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科物理化学系講義科目(必修科目),短期集中方式になるので受講者は時期について連絡を取ること。(12月後半から1月前半)本授業は系統だったものになっている。授業ごとに復習してから次回の授業に臨むこと。
更新日付 2012/05/15 11:09:33