講義コード 3308500
開設科目名 無機化学通論Ⅱ
担当教員 高島 弘
片岡 悠美子
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期 木曜日 1・2時限 A202
授業方法 講義
対象学生 2回生
単位数 2
週時間 2



授業の概要
 化学反応の最も基本的な反応である酸塩基反応と酸化還元反応の基礎的事項を解説する。特に,これらの性質を発現している電子的・構造的要因をさぐり,分子間・イオン間相互作用の立場から酸・塩基,酸化・還元について説明する。軌道の概念が必要なので「基礎化学I」,「基礎化学II」,及び「無機化学通論I」で学習した内容を適宜,復習しながら講義を進める。
学習・教育目標
 酸塩基反応と酸化還元反応の基礎的事項を軌道の概念から学ぶことにより,化学反応の本質を理解し,論理的な思考能力を培う。さらに,これらの性質を発現している電子的・構造的要因を調べることにより,実験事実の説明ができるようになる。
キーワード
 ブレンステッドの酸性度,ルイスの酸塩基,硬い酸塩基と柔かい酸塩基(HSAB),酸化と還元,酸化還元電位,ネルンストの式,電子移動反応
授業計画
 第1回 ガイダンス,酸と塩基・酸化還元とは?
 第2回 酸と塩基の定義
 第3回 酸と塩基の強さ
 第4回 オキソ酸の酸塩基反応1
 第5回 オキソ酸の酸塩基反応2
 第6回 ルイス酸・ルイス塩基の反応1
 第7回 ルイス酸・ルイス塩基の反応2
 第8回 硬い酸塩基と柔かい酸塩基(HSAB)
 (以上,片岡(悠)担当)
 第9回 酸化還元反応の定義
 第10回 電池と標準酸化還元電位
 第11回 ネルンストの式
 第12回 酸化還元電位
 第13回 電子移動反応
 第14回 水中における酸化還元反応
 第15回 不均化反応
 (以上,高島担当)
 第16回 試験



指定した教科書(テキスト)を事前に読んでおくこと。
教科書
1. 「無機化学」第4版,(上巻)4,5章, シュライバー・アトキンス 東京化学同人 2008年
2. プリント配布
参考書
1. 「酸と塩基」改訂版,基礎化学選書8 田中 裳華房 1981年
2. 「化学 基本の考え方を学ぶ」(下巻)原著第6版 Chang 他著、村田 訳 東京化学同人 2011年
成績評価方法
出席状況,筆記試験,及びレポートなど総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
700030
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科無機化学系講義科目(必修科目)。化学全般の基礎事項を含む。指定した教科書(テキスト)を事前に読んでおくこと。
研究室:C棟2階C226室(高島),新B棟3階新B1304室(片岡(悠))
更新日付 2012/05/15 11:09:33