講義コード 7336000
開設科目名 物理化学外国語特論Ⅰ
科目群名 (新)専門群
専攻 化学
コース
担当教員 竹内 孝江
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期集中 その他 その他
授業方法 講義
対象学生 留学生
単位数 2.0
週時間 (30)



授業の概要
溶液内でイオンが集合することによって集合体(ミセル,逆ミセル,マイクロエマルション,液晶,イオン液体など)を形成する超分子現象について,溶液論に基づいて講義する。まず、分子間力や拡散・粘性、疎水性相互作用などの基礎的な概念を説明する。さらに、個々の分子の持つ個性的な構造が溶液内でイオン集合体としての挙動にいかに反映されるか,ミセル形成を中心に考えてゆく。
学習・教育目標
溶液内での超分子現象を分子論ならびに熱力学に基づいた物理化学の立場から理解できるようにする。今日重要なナノサイエンス・ナノテクノロジーの理解につながる基礎的な考え方が身に付くようにする。
キーワード
溶液化学,疎水性相互作用,コロイド,液体と固体の中間相
授業計画
第1回 ガイダンスと概観

第2~5回 分子間力と粘性・拡散の現象
 
第6~7回 疎水性相互作用と溶液内自己集合体(ミセル)の形成

第8~10回 エマルションと液晶の形成

第11~13回 ガラス状態とイオン液体の形成

第14~15回 NMR による液晶・コロイド系の研究
教科書
1. プリントを配布する
参考書
1. 分子衝突と化学反応 R.D. レヴィン,R.B. バーンステイン 東京大学出版会 1976 9784762200953
2. 新しい量子化学―電子構造の理論入門(上)(下) A.ザボ, N.S.オストランド, 大野 公男 他訳 東京大学出版会 1987 9784130621113
3. 分子理論の展開 永瀬茂,平尾公彦 岩波書店 2002 4000110470C3343
成績評価方法
レポートと出席状況(授業への積極的参加度)を総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
06040
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
備考
本特論は, 日本語による講義を理解することが困難な化学専攻に在籍する外国人学生のために特別に開講する科目である。講義は英語で行われる。当該学生は, 奈良女子大学大学院人間文化研究科規程別表1に記載されている化学専攻科目のうち, 「コロイド溶液分子論」と同じ内容の講義が行われる。本科目受講の希望者は, 事前に化学専攻長に申し出ること。
更新日付 2011/05/13 13:31:43