授業の概要 | 本講義では、学術や実社会の第一線で活躍されている3人の講師の先生に、ご自分の研究や仕事またそれに関連する分野について、経験等を含め講義していただく。その話の聴講によって化学科学生が自己の将来や現在の勉学の意義を考えるヒントにする。 | |
学習・教育目標 | 本科目では他の専門科目のように純粋に学問としての化学を学ぶだけではなく、化学がどのように自分の進路や実社会での生活に結びつくのかということについて知り、現実的な観点を養う。就職や大学院進学、その後の女性としてのライフステージなど、卒業後の自分の将来のキャリアについて化学をもとに考えるきっかけとする。 | |
キーワード | (野崎)有機化学、触媒、研究開発 (新木)半導体、高分子、レオロジー、機能評価 (齋藤)医薬品開発、医薬品製造、ペプチド医薬、柔軟性、多様性 | |
授業計画 | 1.「大学における研究開発:均一系触媒開発を例に」 担当:野崎京子(東京大学大学院工学系研究科 教授) 均一系触媒は分子触媒とも言われ、構造の明確な一分子として、触媒を設計できる魅力がある。講義では、均一系触媒開発を例に、大学における研究開発と企業における研究開発の比較をしつつ、大学における研究・教育というキャリアについて紹介する。
2.「企業における研究開発」 担当: 新木直子(ダイセル化学工業株式会社 研究統括部 コーポレート研究所(本学化学科OG)) 「ものづくり」について、電子材料用の高分子開発に関する事例を紹介し、研究から開発までの流れを理解いただく。また過去事例を紹介しながら、 ・研究・開発の基本とは何か ・失敗しないためにはどうすれば良いか ・起きてしまった失敗を活かすためにはどうすれば良いか などについて示す。企業で働くことについて少しでもイメージができるような講義にしたいと考えている。
3.「サイエンスでつなげましょう~医薬品製造プロセスと基礎研究の間~」 担当: 齋藤理恵(大塚製薬株式会社 徳島第二工場医薬生産部) 大学・大学院での勉強と研究は実際どのように社会において還元されていくのか。そういったことを考えるきっかけになるような講義にしたいと考えている。実際に自分自身のこれまでのキャリアをもとに大学・大学院での研究で学んだことがどのように実際のキャリアに貢献してきたかということの一例を示すと同時に、現職で行っている医薬品製造プロセス研究における基本的な考え方と法令との関わり、医薬品開発の流れやペプチド医薬について講義する。 | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | | 50 | | | 50 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | 化学科共通系特別科目。1~2回生は必修(4回生までに毎年開講される化学キャリアセミナーI~IVのうち2科目以上の単位を取得することが必要)。3~4回生は化学科選択科目であるが、できるだけ受講することが望ましい。 化学科担当教員・連絡先:教務 講義は、1回の時数5時間で3回に分けて行う。原則水曜日の午後を予定している。 | |
更新日付 | 2010/12/21 22:58:48 |