講義コード 3310600
開設科目名 分析化学
担当教員 中島 隆行
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期 月曜日 5・6時限 A203
授業方法 講義
対象学生 3回生
単位数 2.0
週時間 2



授業の概要
水溶液中のイオン平衡(酸塩基平衡,沈殿平衡)や酸化還元反応の定量的取り扱いについて講義をする。また金属錯体の溶存状態と溶液内における平衡について学習し,金属及び配位子置換反応を配位結合理論との関連から学ぶ。軌道の概念や金属錯体の基礎知識が必要なので「錯体化学」及び「遷移元素の化学」で学習した内容を適宜,復習しながら講義を進める。
学習・教育目標
水溶液中のイオン平衡(酸塩基平衡,沈殿平衡)や酸化還元反応の定量的取り扱いを理解し,その応用が出来るようにする。また溶液内における金属錯体の平衡定数の決定法や安定度に及ぼす因子を理解する。さらに,金属錯体の置換反応機構の分類と配位結合理論との関係について理解を深める。
キーワード
酸塩基平衡,沈殿平衡,酸化還元平衡,錯生成平衡,配位結合の理論,金属錯体の平衡論,置換反応機構
授業計画
第1回 ガイダンス:溶液内化学平衡の基礎的概念
第2回 酸塩基平衡(1)
第3回 酸塩基平衡(2)
第4回 沈殿平衡(1)
第5回 沈殿平衡(2)
第6回 酸化還元平衡(1)
第7回 酸化還元平衡(2)
第8回 配位結合論の復習(1)
第9回 配位結合論の復習(1)
第10回 錯形成平衡(1)
第11回 錯形成平衡(2)
第12回 錯体の安定度を支配する因子
第13回 錯体の置換反応機構の分類
第14回 錯体のラセミ化反応と異性化反応
第15回 試験
教科書
1. 「無機化学」第3版,(下巻),14章 シュライバー・アトキンス 東京化学同 2001
2. 「無機化学」第4版,(下巻),20章 シュライバー・アトキンス 東京化学同 2008
参考書
1. 無機溶液反応の化学 舟橋 裳華房 1998
2. 「基礎無機化学」原書第3版,6章 コットン・ウィルキンソン・ガウス 培風館 1998
3. 溶液内イオン平衡に基づく分析化学 第2版 姫野貞之・市村彰男 化学同人 2009
成績評価方法
出席状況と筆記試験及びレポートなど総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
705520
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科無機化学系講義科目(選択科目A群)。研究室:C棟3階C324室(中島)
更新日付 2009/12/17 17:29:53