授業の概要 | 学術文献や国際学会、学術情報(各種データベースを含む)、外国人研究者との情報交換などほとんどの場合において、国際共通語として英語が使用されている。したがって、化学の研究に携わるためには英語の基礎学力が是非とも必要である。学会の講演を聴いたり学術雑誌に掲載される論文を読んで理解し、また自分の研究成果を論文として発表するには、さらに化学(より広くは科学)に特有の表現に慣れ親しまなければならない。といっても科学論文は最低限、関係する分野の研究者に理解されてこそ意味があるので、内容はともかく表現自体は一般的な文学作品よりも平易に書かれている(または書く)のが普通である。本演習では、学術論文を化学の研究に活用するための英語の基礎とともに、テクニカルターム(学術専門用語)を含めた化学英語について学ぶ。さらに、科学論文の基礎的読解力を養成するほか、国際会議での討論に必要なリスニング、会話、および基礎的な作文技術についても学ぶ。 | |
学習・教育目標 | ① 化学論文を読んで内容を理解する(Reading) ② 自分の研究内容、研究結果を英語で記録できるようにする(Writing) ③ 英語の講演や講義を聴いて内容を理解する(Listening) ④ 学会で外国人と質疑応答できるようにする(Oral Communication) 以上の学力の養成を目標とするが、その目的を達成するのは半年間15回の本演習では到底不可能である。本演習をきっかけとして学生個人個人が自主的に化学(科学)英語に取り組むことを期待している。 | |
キーワード | Reading, Writing, Listening, Oral Communication, 辞書、化学の専門用語(technical term)、国際学会、英文レポート | |
授業計画 | 授業計画(第1回-第9回に化学論文の講読を含む) 第1回 化学英語の一般性と特殊性 第2回 Reading 1: 英英辞書の使い方 第3回 Reading 2: 英文の解釈と文法 第4回 Reading 3: 化学の専門用語、慣用句(読む) 第5回 Reading 4: 学術論文の構成と読み方 第6回 Reading 5/Writing 1: 英文のメールを読む、書く 第7回 Writing 2: 化学の専門用語、慣用句(書く) 第8回 Writing 3: 化学英語の作文法 第9回 Writing 4: 英文レポートの書き方 第10回 Listening 1: イギリス英語とアメリカ英語(accent and spelling) 第11回 Listening 2:: 化学者のインタビューを聴く 第12回 Listening 3: 化学の講演を聴く 第13回 Oral Communication 1: 研究室での英会話 第14回 Oral Communication 2: 海外留学 第15回 Oral Communication 3: 国際学会での質疑応答 | |
教科書 | 1. | 配布するプリント、DVD等オーディオ機器使用 | |
参考書 | 1. | Oxford Advanced Learners Dictionary Hornby, A. S. Oxford Univ. Press 2005 0-19-431180-5 | 2. | The ACS Style Guide, 2nd Ed. Dodd, J. S. (Editor) Am. Chem. Soc. 1997 0-8412-3462-0 | |
成績評価方法 | 講義中の演習と小テストの50点と出席状況の50点の合計点で評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | 50 | 0 | 0 | 0 | 50 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | 化学科共通系演習科目(選択科目A群)。責任教員:中沢。 | |
更新日付 | 2010/01/06 22:54:12 |