授業の概要 | 有機化学を学ぶ上で,化合物の構造を三次元的に捉えることは非常に重要である。本講義では,有機立体化学におけるさまざまなテーマを取り上げ,化合物の立体構造と反応性との関係,さらに立体特異的反応について学ぶ。脂環式化合物の立体構造についての解説も行う。 また,現代の有機化学において,化合物の構造決定はほとんどすべて機器分析によって行われている。本講義の後半では質量分析に核磁気共鳴(NMR),紫外・可視(UV/Vis),赤外(IR)などの各分光学的スペクトルデータを組み合わせた有機化合物の構造決定の方法を習得する。 | |
学習・教育目標 | 元素分析、質量分析に核磁気共鳴(NMR)、紫外・可視(UV/Vis)、赤外(IR)などの各分光学的スペクトルデータをもとに有機化合物の構造を決定できるようになる。有機化合物の立体構造を空間的に理解できるようになる。 | |
キーワード | 元素分析,質量分析,核磁気共鳴(NMR),紫外・可視(UV/Vis),赤外(IR)スペクトル,シクロアルカン | |
授業計画 | 第1回 ガイダンス・有機化合物の立体構造の表記法 第2回 立体異性体の空間的理解 第3回 RS表記法・さまざまな立体異性体 第4回 立体特異的反応 第5回 シクロアルカンの性質とシクロヘキサンの立体構造 第6回 置換シクロヘキサンおよび多環アルカンの性質と立体構造 第7回 立体化学に関する演習 第8回 質量スペクトルおよび赤外吸収スペクトルの解釈 第9回 1H NMRスペクトルの解釈 第10回 13C NMRスペクトルの解釈 第11~14回 構造決定演習 第15回 試験 | |
教科書 | 1. | 「現代有機化学」(第4版)(上・下) ボルハルト・ショアー 化学同人 | 2. | 「有機化合物のスペクトルによる同定法- MS, IR, NMRの併用-(第7版)」 R.M.Silverstein et al. 東京化学同人 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 授業態度・授業への参加度,受講者の発表とともに中間・期末の試験によって評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 70 | 0 | 0 | 20 | 10 | 0 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | |
更新日付 | 2009/12/19 13:51:42 |