講義コード 3308700
開設科目名 有機化学1
担当教員 片岡 靖隆
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 水曜日 1・2時限 A201
授業方法 講義
対象学生 2回生
単位数 2.0
週時間 2



授業の概要
1回生時に化学科専門科目「基礎有機化学」において,有機化学の概要について一度勉強した学生諸君に対し,有機化学で取り扱う化合物を官能基別に分類し,それらの特有の反応について個別に解説することにより,有機化学に対する理解をより深化させることを目的とする。特に本講義では,飽和炭化水素(アルカン),ハロゲン化アルキル(ハロアルカン),およびアルコールやエーテルなどの化合物を取り上げ,有機合成反応の基礎となるラジカル反応,求核置換反応,脱離反応について説明する。また,有機化合物の構造論の入り口として,立体化学の基礎的な事項についても解説する。
学習・教育目標
有機化学を理解することができるようになるための基礎的な知識,および考え方(電子の流れ)を修得する。2年後期の有機化学2,有機立体化学,3年前期の有機化学3,4と履修することにより,有機化学全般を体系的に学習することができる。
キーワード
ラジカル反応,求核置換反応,脱理反応,アルカン,ハロアルカン,アルコール,エーテル,立体化学,立体異性体,光学活性
授業計画
【第1回】 ガイダンス,有機化学とは?
【第2回】 有機化学物の構造と結合(8電子則・Lewis構造式)
【第3回】 有機化学物の構造と反応性(簡単な速度論)
【第4回】 有機化学物の構造と反応性(酸塩基・官能基)
【第5回】 IUPAC命名法
【第6回】 アルカンの構造と性質
      小テスト1回目
【第7回】 アルカンの構造と性質(ラジカル反応)
【第8回】 アルカンの構造と性質
      (ラジカル反応における選択性の考え方)
【第9回】 立体化学(エナンチオマー)
【第10回】 立体化学(ジアステレオー)
【第11回】 立体化学(有機反応における選択性の考え方)
      小テスト2回目
【第12回】 ハロアルカンの構造と性質(1分子求核置換反応) 
【第13回】 ハロアルカンの構造と性質(2分子求核置換反応)
【第14回】 ハロアルカンの構造と性質(脱離反応)
【第15回】 試験
教科書
1. 第4版 ボルハルト・ショアー現代有機化学(上)1章-7章(4章をのぞく) K. P. C. Vollhardt, N. E. Schore, 化学同人 2004
参考書
1. 講義中に適宜紹介する
成績評価方法
筆記試験及び講義の途中で行う小テスト,レポートおよび出席状況を総合的に評価する。ただし,最終試験で8割を取ったものは,他の点数が低くとも優で認定する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
602020
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科有機化学系講義科目(選択科目A群)
更新日付 2010/01/06 18:53:00