授業の概要 | 1回生時に化学科専門科目「基礎有機化学」において,有機化学の概要について一度勉強した学生諸君に対し,有機化学で取り扱う化合物を官能基別に分類し,それらの特有の反応について個別に解説することにより,有機化学に対する理解をより深化させることを目的とする。特に本講義では,飽和炭化水素(アルカン),ハロゲン化アルキル(ハロアルカン),およびアルコールやエーテルなどの化合物を取り上げ,有機合成反応の基礎となるラジカル反応,求核置換反応,脱離反応について説明する。また,有機化合物の構造論の入り口として,立体化学の基礎的な事項についても解説する。 | |
学習・教育目標 | 有機化学を理解することができるようになるための基礎的な知識,および考え方(電子の流れ)を修得する。2年後期の有機化学2,有機立体化学,3年前期の有機化学3,4と履修することにより,有機化学全般を体系的に学習することができる。 | |
キーワード | ラジカル反応,求核置換反応,脱理反応,アルカン,ハロアルカン,アルコール,エーテル,立体化学,立体異性体,光学活性 | |
授業計画 | 【第1回】 ガイダンス,有機化学とは? 【第2回】 有機化学物の構造と結合(8電子則・Lewis構造式) 【第3回】 有機化学物の構造と反応性(簡単な速度論) 【第4回】 有機化学物の構造と反応性(酸塩基・官能基) 【第5回】 IUPAC命名法 【第6回】 アルカンの構造と性質 小テスト1回目 【第7回】 アルカンの構造と性質(ラジカル反応) 【第8回】 アルカンの構造と性質 (ラジカル反応における選択性の考え方) 【第9回】 立体化学(エナンチオマー) 【第10回】 立体化学(ジアステレオー) 【第11回】 立体化学(有機反応における選択性の考え方) 小テスト2回目 【第12回】 ハロアルカンの構造と性質(1分子求核置換反応) 【第13回】 ハロアルカンの構造と性質(2分子求核置換反応) 【第14回】 ハロアルカンの構造と性質(脱離反応) 【第15回】 試験 | |
教科書 | 1. | 第4版 ボルハルト・ショアー現代有機化学(上)1章-7章(4章をのぞく) K. P. C. Vollhardt, N. E. Schore, 化学同人 2004 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 筆記試験及び講義の途中で行う小テスト,レポートおよび出席状況を総合的に評価する。ただし,最終試験で8割を取ったものは,他の点数が低くとも優で認定する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 60 | 20 | | | | 20 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | |
更新日付 | 2010/01/06 18:53:00 |