授業の概要 | 化学反応の最も基本的な反応である酸塩基反応と酸化還元反応の基礎的事項を解説する。特に,これらの性質を発現している電子的・構造的要因をさぐり,分子間・イオン間相互作用の立場から酸・塩基,酸化・還元について説明する。軌道の概念が必要なので「基礎化学2」及び「無機化学通論I」で学習した内容を適宜,復習しながら講義を進める。 | |
学習・教育目標 | 酸塩基反応と酸化還元反応の基礎的事項を学ぶことにより,化学反応の本質を理解する。特に,これらの性質を発現している電子的・構造的要因を調べ,実験事実の説明ができることを目標にする。 | |
キーワード | ブレンステッドの酸性度,ルイスの酸塩基,硬い酸塩基と柔かい酸塩基(HSAB),酸化と還元,酸化還元電位,ネルンストの式,電子移動反応 | |
授業計画 | 第1回 ガイダンス,酸と塩基・酸化還元とは? 第2回 酸と塩基の定義 第3回 酸と塩基の強さ 第4回 水溶液中の酸塩基平衡の計算 第5回 酸塩基の強さは何によって決まるか1 第6回 酸塩基の強さは何によって決まるか2 第7回 硬い酸塩基と柔らかい酸塩基(HSAB) 第8回 酸塩基平衡のエネルギー的取り扱い1 第9回 酸塩基平衡のエネルギー的的取り扱い2 第10回 酸化還元反応とは何か 第11回 標準酸化還元電位とネルンストの式 第12回 酸化還元電位は何によって決まるか 第13回 電子移動と酸化還元 第14回 電子移動反応 第15回 試験 | |
教科書 | 1. | プリント使用 | 2. | 「無機化学」第4版,(上巻)4,5章, シュライバー・アトキンス 東京化学同人 2008 | |
参考書 | 1. | 「酸と塩基」改訂版,基礎化学選書8 田中 裳華房 | 2. | 「電子移動の化学-電気化学入門」(日本化学会編「化学者のための基礎講座11」) 渡辺・中林 朝倉書店 1996 | |
成績評価方法 | 出席状況と筆記試験及びレポートなど総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 70 | 5 | 5 | | | 20 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | 化学科無機化学系講義科目(必修科目)。化学全般の基礎事項を含む。研究室:C棟2階C223室(塚原) | |
更新日付 | 2009/12/11 10:27:04 |