授業の概要 | 本講義は、高等学校で学習する科目「化学」と大学で修得すべき化学との間の不連続性を解決するために設定された、いわゆる現代化学入門的意味合いの「基礎化学I-IV」の一つとして開講されている。本講義では、まず原子の構造と基礎量子論について学び、水素原子の電子状態が電子の挙動を記述する波動方程式から導かれ規定されることを概説する。さらに、周期表の成り立ちと原子・分子の周期的性質について軌道の概念を基に解説し、系統的理解が得られるよう講義する。 | |
学習・教育目標 | まず原子の構造と基礎量子論について学び、波動方程式から導かれる水素原子の電子状態について理解する。さらに、周期表の成り立ちと原子・分子の周期的性質について学習し、系統的理解を得る。 | |
キーワード | 原子の構造、水素原子模型、シュレーディンガーの波動方程式、電子状態、軌道、周期表 | |
授業計画 | 1)原子の構造と基礎量子論 第1回 古典物理学の進歩-原子核と電子 第2回 原子の構造 第3回 水素原子のスペクトル 第4回 ボーアの水素原子模型 第5回 量子化された考え方へ向けて-光の粒子性 第6回 量子化された考え方へ向けて-電子の波動性、ド・ブロイ波 2)原子の中の電子状態 第7回 シュレーディンガーの波動方程式とその意味 第8回 水素原子の波動関数と量子数 第9回 軌道の形(s、p、d軌道) 第10回 電子の存在確率 3)原子の電子配置とパラメーター、周期表 第11回 貫入と遮へい 第12回 多電子原子の電子配置、構成原理 第13回 原子・イオン半径、イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度 第14回 元素の周期的性質、まとめ 第15回 期末試験 | |
教科書 | 1. | シュライバー・アトキンス 無機化学(上)第4 版 1,2 章 アトキンス 他 著 東京化学同人 2008 978-4-8079-0667-3 | 2. | プリント使用 | |
参考書 | 1. | 化学結合の基礎 第2版 松林玄悦 著 三共出版 1995 4-7827-0399-6 | 2. | 化学の基礎-化学結合の理解 正畠宏祐 著 化学同人 2004 978-4-7598-0947-3 | |
成績評価方法 | 出席および講義への取り組み状況、講義内容に関連したレポート、小テスト、定期試験により総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 70 | | | 10 | | 20 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
備考 | |
更新日付 | 2009/12/16 14:34:24 |