講義コード 7336500
開設科目名 有機化学外国語特論Ⅱ
科目群名
専攻 化学
コース
担当教員 片岡 靖隆
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期集中 その他 その他
授業方法 講義
対象学生 留学生
単位数 2.0
週時間 (30)



授業の概要
遷移金属を核とする分子触媒を利用した有機合成反応について解説する。特に、不斉合成反応に焦点をあてた内容となる。まず、有機化学と有機金属化学の復習からはじめ、次に、有名な不斉反応の例をとりあげ、その反応が開発されてきた過程(設計概念)、礎となった過去の研究(バックグラウンド)について解説する。さらに、担当教員の携わってきた研究内容や最近のトピックスも含め最新の例について講述する。
学習・教育目標
分子触媒を用いる均一系触媒反応の最先端の研究内容[その面白さ(長所)や改良すべき点(短所)を含む]を理解する。触媒反応における分子触媒の役割(遷移金属錯体としての挙動)を理解する。その結果、分子触媒を利用した新しい有機合成反応を設計することができるようになる。
キーワード
有機合成化学、有機金属化学、選択性、反応機構、結合活性化、結合生成、官能基変換、グリーンケミストリー
授業計画
第1回 イントロダクション 本講義の全体像の解説
第2回 有機化学・有機金属化学の復習
第3回 不斉アリル化反応
第4回 不斉アリル位置換反応
第5回 不斉水素化反応
第6回 不斉水素移動型反応
第7回 不斉エポキシ化反応
第8回 不斉環化反応
第9回 不斉クロスカップリング反応
第10回 不斉ヘック型反応
第11回 不斉ルイス酸触媒を用いる反応
第12回 不斉有機分子触媒を用いる反応
第13回 Dynamic Kinetic Resolutionを利用した不斉合成
第14回 不斉合成反応における非線型効果について
第15回 まとめ
教科書
1. 特に指定しない。講義中に適宜紹介する。
参考書
1. The Organometallic Chemistry of the Transition Metals, 4th ed. R. H. Crabtree Wiley 2005
2. 有機合成のための触媒反応103 檜山為次郎・野崎京子編 東京化学同人 2004
成績評価方法
随時行う演習と最後に提出するレポートにより講義内容の理解度を計りそれを評価対象する。講義に出席することは単位認定のための最低条件である。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
0404020
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
担当教員(片岡)に直接連絡してください。
備考
本特論は、日本語による講義を理解することが困難である化学専攻に在籍している外国人学生のために特別に開講する科目である。講義は英語で行われる。当該学生は、奈良女子大学大学院人間文化研究科規定別表1に記載されている化学専攻専門科目のうち、有機化学に関する科目「分子触媒化学(片岡)」から1科目を選択し、その内容の講義を本特論として受講することができる。本科目受講希望者は、事前に化学科専攻長に申し出ること。
更新日付 2010/01/06 18:35:20