講義コード 7336300
開設科目名 無機化学外国語特論Ⅱ
科目群名
専攻 化学
コース
担当教員 中島 隆行
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期集中 その他 その他
授業方法 講義
対象学生 留学生
単位数 2.0
週時間 (30)



授業の概要
金属クラスターとは、一つの分子に遷移金属が複数個含まれる化合物群の総称である。遷移金属元素は、酸化還元による金属の酸化数の変化に伴う電子機能、d電子のスピンに起因する磁気特性、多様な電子遷移に基づく可視領域での色の変化などの様々な特徴を有している。これら金属固有の機能を組み合わせることにより、単核の金属錯体では実現困難な新しい機能を金属クラスターにおいて創出することが可能となる。本講義では、金属クラスターの研究例を最近の内外の話題とともに講義する。
学習・教育目標
金属クラスターの合成法から、その応用に関して最近報告された原著論文を紹介しながら講義することにより、国内外の研究に関する知識を習得する。
キーワード
遷移金属クラスター、相乗的協同効果、超分子化学、有機金属化学、錯体化学
授業計画
第1回:ガイダンス
第2回:金属多核クラスターの紹介
第3回:自然界にある金属クラスター
第4回:前周期-後周期 2核クラスターの例
第5回:前周期-後周期 2核クラスターの合成法
第6回:前周期-後周期 2核クラスターの反応性
第7回:3~6核金属クラスターの例
第8回:3~6核金属クラスターの合成法
第9回:3~6核金属クラスターの反応性
第10回:高次多核金属クラスタの合成法
第11回:高次多核金属クラスタの反応性
第12回:ランタナイドを含む金属クラスターの合成例
第13回:ランタナイドを含む金属クラスターの反応性
第14回:金属クラスターに関する最近の話題
第15回:まとめ
教科書
1. プリント配布
参考書
1. The Organometallic Chemistry of The Transition Metals Robert H. Crabtree Wiley-Interscience 2005
成績評価方法
出席状況,授業への熱意,レポート等を総合して評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
006010030
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
研究室: C棟3階C324号室(中島)に来ること。
備考
本特論は,日本語による講義を理解することが困難である化学専攻に在籍している外国人学生のために特別に開講する科目である。講義は英語で行われる。当該学生は,奈良女子大学大学院人間文化研究科規程別表1に記載されている化学専攻専門科目のうち,「金属クラスター化学」と同じ内容の講義が行われる。本科目受講希望者は,事前に化学専攻長に申し出ること。
更新日付 2009/12/17 09:36:44