授業の概要 | 星の誕生とともに分子が生成し,その化学反応により生命が誕生した。このように生命をささえているのは分子,すなわち化学物質である。本講義では,化学物質がどのようにして生まれてきたか、進化の側面も考えながら構造と機能について概説する。また,原子,低分子,クラスター分子,高分子,生体高分子と分子量が大きくなるにつれてその性質が変化することを最近のトピックスも紹介しながら解説する。 | |
学習・教育目標 | 先ず原子や分子の成り立ちを理解し,続いて分子量が大きくなるにつれてその構造や機能が変化することを学習する。最後に,身の回りの物質が化学物質であり,それらの構造がその性質および機能として現れることを理解する。 | |
キーワード | 原子と分子の成り立ち,星間分子,金属クラスター,諸物性,クラスター化合物,有機金属錯体,機能性高分子,金属タンパク質 | |
授業計画 | 1)原子と分子がどのように誕生したか,星間分子を探ることにより考える。また,地球上での生命を担う分子の誕生と分子を見るにはどのような観測手段があるかを概説する。(塚原) 2)宇宙における分子の化学反応ついて,宇宙探査機に搭載した計測機器による実験的研究および量子化学による理論的研究を中心に概説する。(竹内) 3)金属-金属結合をもつ遷移金属クラスター化合物について,構造や電子状態と機能との関連を中心に概説する。(棚瀬) 4)金属錯体化合物を対象に,電場や磁場あるいは光など外場に対する応答,つまり諸物性の発現機構を,電子構造との関連より概説する。(梶原) 5)金属が多数集まった化合物(有機金属多核クラスター)における構造や機能を最近のトピックスとあわせて概説する。(中島) 6)生体内に存在する有機金属錯体の役割とそのモデル化合物の国内外の最新の研究状況について概説する。(久禮) 7)私たちの身の回りに多くある高分子物質について,高分子とその特徴,性質,機能,ならびにその応用などを概説する。(岩井) 8)生体内金属タンパク質の構造と機能,金属イオンの役割,および人工金属タンパク質の分子設計について概説する。(高島) | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 講義への出席状況や取り組み方,およびレポートなど総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | | 40% | 60% | | | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | |
備考 | 開講時期は7月下旬 - 8月上旬(掲示を行う)。講義を行う場所は,各教員により異なるのであらかじめ連絡をとること。 | |
更新日付 | 2009/12/11 14:00:32 |