講義コード 7333000
開設科目名 生物無機化学
科目群名
専攻 化学
コース
担当教員 塚原 敬一
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 月曜日 5・6時限 B1208
授業方法 講義
対象学生 1年次以上
単位数 2.0
週時間 2



授業の概要
生命は蛋白質や核酸が適切に機能して維持されるが,多くの場合に金属イオンが関与している。このような金属イオンを含む蛋白質や金属イオンと相互作用する生体分子の構造と機能を解明する研究分野を「生物無機化学」という。生物無機化学はX線結晶構造解析や質量分析法およびNMR法の発展とともに1970年代から急激に発展してきた分野である。本講義では,生体内での金属イオンの役割や金属蛋白質・金属酵素の基礎的事項について述べ,さらに生体系でのこれらの機能について講義する。
学習・教育目標
生体内での金属イオンの役割について学習した後に,金属蛋白質や金属酵素の機能が,その構造を明らかにすることにより理解できることを学ぶ。また,最新のトピックスについても学習する。
キーワード
生物無機化学,金属蛋白質,金属酵素,核酸,DNA
授業計画
第1回 ガイダンス,生物無機化学とは?
第2回 生物の地球化学的サイクル
第3回 金属蛋白質の成り立ち
第4回 補欠分子族と金属クラスター
第5回 生体内の金属イオン
第6回 生体内の無機化合物
第7回 金属錯体と医薬品
第8回 金属イオンの貯蔵と輸送
第9回 加水分解酵素
第10回 電子伝達・呼吸・光合成
第11回 酸素の循環
第12回 水素・炭素・硫黄の循環
第13回 金属酵素とラジカル中間体
第14回 金属イオンレセプター
第15回 まとめ
教科書
1. プリント配布
参考書
1. Biological Inorganic Chemistry-Structure and Reactivity I. Bertini, H. B. Gray, E. I. Stiefel, and J. S. Valentine, eds University Science Books 2007
成績評価方法
出席状況,授業への熱意,レポート等を総合して評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
0403030
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
研究室: C棟2階C223号室(塚原)
備考
学部レベルでの金属錯体について理解していること。
更新日付 2009/12/11 13:49:16