授業の概要 | 有機合成反応は、遷移金属化合物を利用することにより従来では不可能であると思われていた反応が数多く報告されるようになり、その開発スピードは年々加速されている。本セミナーでは、著しい進歩を遂げている有機合成反応に関する最新の状況を把握するとともに自らのプレゼンテーション能力を向上することを目的として、最先端の原著論文を基にテーマを策定し、関連する論文を調査・収集、さらに、それらをまとめ、発表をするといった演習を行う。 | |
学習・教育目標 | 有機合成反応に関する最先端の研究内容を理解する。原著論文を精読することにより、その内容を正確に理解しさらに評価する能力を高める。自らが数名の前で有機合成反応に関する論文の内容を紹介することにより、プレゼンテーションの技能(テーマの設定、情報の収集とまとめ方、発表用資料の作成、発表の手法、質疑応答の仕方)を修得する。 | |
キーワード | 有機合成化学、有機金属化学、選択性、反応機構、結合活性化、結合生成、官能基変換、グリーンケミストリー | |
授業計画 | 発表担当者(毎回1名もしくは2名)がプレゼンテーションを行い、その後全員による質疑応答を行う。流れは以下の通り。 1)遷移金属錯体を用いた有機合成化学に関する最新の原著論文を読み、テーマを策定する。 2)そのテーマに基づき、関連ある原著論文や2次資料(総説や本など)を用いて情報を収集する。 3)情報をまとめる。研究の位置づけ(バックグラウンド)、研究内容(実験データー、実験の手法、結論、考察など)、研究の価値などを含む資料(レジュメ)を作成する。 4)セミナー参加者(指導教員とその研究グループの構成員)の前でプレゼンテーション(内容紹介)、質疑応答(それぞれ約30分)を行う。 5)発表担当になっていない場合は、質疑応答に参加し質問や意見を述べる。 | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | セミナー(プレゼンテーション、質疑応答)への出席状況を総合的に判断するが、自らがプレゼンテーションを行うことにより初めて評価される権利が得られる。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | | | 40 | | 60 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | |
備考 | テーマ選定に関しては、有機金属錯体を用いた有機合成反応に関する内容であれば何を選んでも良いが、少なくとも自分が面白いと感じた最新(2010年中に発表されたもの)の原著論文を基盤にしていただきたい。他の研究グループと共同で行う場合もある。 | |
更新日付 | 2010/01/06 18:34:47 |