講義コード 7330300
開設科目名 触媒機能化学
科目群名
専攻 化学
コース
担当教員 浦 康之
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 後期 金曜日 3・4時限 B1208
授業方法 講義
対象学生 1年次以上
単位数 2.0
週時間 2



授業の概要
遷移金属錯体触媒による有機合成反応は、近年において益々飛躍的発展を遂げており、最近では環境低負荷型反応の開発に特に力が注がれている。本講義では、多彩な錯体触媒反応のなかでも、炭素-炭素あるいは炭素-ヘテロ原子結合の生成を伴う反応に焦点を当て、それぞれの反応の研究背景・重要性と反応機構について、最新の研究成果も含めて解説する。
学習・教育目標
多彩な触媒反応が開発された経緯を知ると同時に、それらの触媒サイクルが、本質的には限られた数種の素反応(基本反応)の組み合わせで成り立っていることを理解する。ある任意の反応について、自ら反応機構を提案できるよう実力を養成する。
キーワード
有機金属化学、有機合成化学、遷移金属錯体触媒、有機合成反応、炭素-炭素結合、炭素-ヘテロ原子結合、反応機構、グリーンケミストリー
授業計画
以下の項目について講義を行う。
1)素反応(基本反応)について
2)不飽和炭化水素類(アルケン、アルキン類)への付加反応Ⅰ:ヒドロメタル化、ビスメタル化
3)不飽和炭化水素類(アルケン、アルキン類)への付加反応Ⅱ:ヒドロアミノ化、水和
4)酸化的アミノ化、Wacker酸化
5)不飽和炭化水素類の二量化・三量化反応、付加環化反応
6)クロスカップリング反応
7)Heck反応
8)一酸化炭素が関与する反応Ⅰ:ヒドロホルミル化
9)一酸化炭素が関与する反応Ⅱ:Pauson-Kahn反応、その他
10)カルベン錯体を経由する反応Ⅰ:アルケンメタセシス
11)カルベン錯体を経由する反応Ⅱ:メタセシス以外の反応
12)C-H結合活性化を経由する反応Ⅰ:sp2C-H結合活性化を経由する反応
13)C-H結合活性化を経由する反応Ⅱ:sp3C-H結合活性化を経由する反応
14)C-C結合活性化を経由する反応Ⅰ:酸化的付加を経由する反応
15)C-C結合活性化を経由する反応Ⅱ:β-炭素脱離を経由する反応
教科書
1. 特になし
参考書
1. The Organometallic Chemistry of the Transition Metals, 4th ed. R. H. Crabtree Wiley 2005
2. 有機合成のための触媒反応103 檜山為次郎・野崎京子編 東京化学同人 2004
成績評価方法
出席、授業への参加度、レポート等を総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
0404020
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
担当教員に直接連絡すること。
備考
更新日付 2009/12/19 19:15:23