講義コード 3311100
開設科目名 機能性錯体化学
担当教員 塚原 敬一
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 火曜日 1・2時限 化学講義室
授業方法 講義
対象学生 4回生(3回生も可)
単位数 2.0
週時間 2



授業の概要
 中心金属イオンと配位子からなる金属錯体は,熱,光,磁性等の多彩な機能を有する魅力的な化合物群である。本講義では,これまでに学習してきた錯体化学の基礎知識をもとに,金属イオンと配位子との協同的な性質に着目して,それぞれ単独では効果を示さない金属錯体の種々の機能性について講義する。
学習・教育目標
 金属錯体の基礎的事項を復習しながら,金属錯体の熱的,磁気的,光物理・光化学的性質,及び酸化還元性について,軌道の概念を用いて学習することにより,論理的な思考能力を培う。さらに,金属錯体の機能性について調べることにより,機能性錯体の性質・反応性・応用性を説明できるようになる。
キーワード
 錯体化学,金属錯体,磁性,集積化,光物理,光化学,電子移動反応,光誘起電子移動反応
授業計画
第1回 ガイダンス 機能性錯体化学とは?
第2回 錯体化学の歩み
第3回 金属錯体の分光学的性質
第4回 金属錯体の分析化学における重要性
第5回 金属錯体の磁気的性質
第6回 金属錯体の集積化と機能
第7回 金属錯体の光物理的性質
第8回 金属錯体の光化学的性質
第9回 金属錯体の溶液内電子移動反応
第10回 金属錯体の光誘起電子移動反応
第11回 金属錯体の生体内での重要性1
第12回 金属錯体の生体内での重要性2
第13回 生体内電子移動反応
第14回 生体内光誘起電子移動反応
第15回 まとめ
第16回 試験
教科書
1. プリント配布
2. 「無機化学」第4版,下巻,20章,26章 シュライバー・アトキンス 東京化学同人 2008 9784807906680
参考書
1. 「基礎無機化学」原書第3版 コットン・ウィルキンソン・ガウス 培風館 1998 9784563045517
成績評価方法
出席状況,筆記試験,及びレポートなど総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
605530
※成績評価割合の
教員独自項目
備考
化学科無機化学系講義科目(応用選択科目)。
「遷移元素の化学」及び「錯体化学」を履修していることを前提として講義を行う。
研究室:C棟C223 室(塚原)
更新日付 2011/05/18 12:22:13