授業の概要 | 舩橋:生体内における情報伝達やエネルギー利用、ならびに酵素活性に関わり、生命維持のために必須となっている各種の金属イオンについて、無機化学や錯体化学の観点から解説する。 侯:新しい触媒の開発は、従来にない優れた機能を持つ物質を創り出したり、不可能だと考えられていた化学合成を可能にしたりするなど、様々な分野に対して大きな波及効果をもたらす。本講義では、希土類元素の特徴を生かした錯体触媒の設計・合成、さらにそれらを用いた新反応の開発や機能性高分子材料の創製などについて、最新の研究成果を紹介する。 | |
学習・教育目標 | 舩橋:生体内における金属イオンの性質や機能が、生体内配位子である蛋白質などの作用によって制御されている。その局所的なメカニズムに焦点を絞り、できるだけ分子レベルで理解する。 侯:高性能希土類触媒の開発を例として有機金属化学研究の最先端を学び、関連する学際領域の基礎知識や学力を高める。 | |
キーワード | 舩橋:イオン半径、HSAB、安定度定数、ルイス酸、結晶場理論、酸化還元電位、電子移動速度、分子軌道、電荷移動吸収帯、磁性 反応機構 侯:希土類錯体、オレフィン重合、C-H結合活性化、ヒドリドクラスター | |
授業計画 | 舩橋:以下の項目について講義を行う。 (1)イオンポンプとイオンチャンネル (2)鉄イオンの取り込みと貯蔵 (3)金属酵素による加水分解 (4)電子移動蛋白質 (5)酸素運搬蛋白質と酸化・酸素添加酵素 侯:以下の項目について講義を行う。 (1)有機金属化学の歴史と概要 (2)有機希土類錯体の特徴と触媒活性 (3)重合触媒の開発と機能性高分子の創製 (4)多核金属ポリヒドリド錯体 | |
教科書 | 1. | 侯: 資料を配布する。 | 2. | 舩橋: 資料を配布する。 | |
参考書 | |
成績評価方法 | 出席状況,レポート,討論内容・能力を総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | 0 | 40 | 0 | 0 | 60 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | |
備考 | 非常勤講師による集中講義 船橋靖博・大阪大学/連絡先:高島 侯召民・理化学研究所主任研究員/連絡先:中島 | |
更新日付 | 2013/01/04 15:17:56 |