授業の概要 | 金属錯体における諸物性は電子(伝導性),スピン(磁性)および光子(光物性)の三つがつかさどっている。金属錯体とこれらの物性のいずれかをキーワードに最近の学術雑誌に掲載された論文を取り上げ,その内容を手短に紹介するとともに,担当教官による研究背景の説明をもとに,その論文の指向している物性の発現,制御法について理解する。 | |
学習・教育目標 | 集積型金属錯体において発現する諸物性の起源について理解し,最新の機能性錯体の合成法と設計指針を身につけ,自分自身での研究計画立案に応用する。 | |
キーワード | 電気伝導性,発光特性,磁気物性,単分子磁石,単一次元鎖磁石 | |
授業計画 | 前半は分子磁性に関する英文テキストの輪読を行う。 後半は受講生(1名)が論文をもとにしたプレゼンテーションを行い,それについて担当教員が解説を行う。取り扱う論文は伝導性,光物性,ないし磁気物性のいずれかをキーワードにした金属錯体の論文とし,最近3年間に国内外の高い水準の雑誌に掲載されたものが好ましいが,古くても重要な基礎事項について言及するものであればその限りではない。 1:序,趣旨説明とテキスト・論文誌の紹介. 2:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読1 3:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読2 4:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読3 5:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読4 6:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読5 7:テキスト(Molecular Magnetism)の輪読6 8:分子磁性に関する論文紹介1 9:分子磁性に関する論文紹介2 10:分子磁性に関する論文紹介3 11:電気伝導性錯体に関する論文紹介1 12:電気伝導性錯体に関する論文紹介2 13:発光性錯体に関する論文紹介1 14:発光性錯体に関する論文紹介2 15:全体の総括 ※ 英文テキストは事前に目を通して理解しておくこと.論文は事前に目を通して疑問点をまとめておくこと. | |
教科書 | 1. | Molecular Magnetism,Olivier Kahn著(現在絶版,詳細については当日指示) | |
参考書 | |
成績評価方法 | セミナーに参加し,自らプレゼンテーションをすることにより評価の対象となり,その内容・理解度を質疑応答によって判断する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | | | 100 | | | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | |
備考 | 研究室:新B棟3階1306室(梶原(孝)).質問は逐次受け付ける. ※ 英文テキストは事前に目を通して理解しておくこと.論文は事前に目を通して疑問点をまとめておくこと. | |
更新日付 | 2012/05/15 11:01:33 |