授業の概要 | 分子理論の体系化とコンピュータの高度化に伴い、今日では理論が化学の進歩に大きく貢献している。本講義では、学部教育において量子化学の講義を聴講した学生が、量子力学と統計力学、反応動力学を用いて化学反応の問題を解決するための理論とその方法および実験について講義する。 | |
学習・教育目標 | 電子状態理論、化学反応理論および化学反応ダイナミックスを理解し、現代の化学の問題に適用する方法を習得する。計算化学を用いて化学反応機講を理解することができる。修士論文等にかかわる研究に、理論計算の結果を利用することができるようになる。 | |
キーワード | 電子状態理論、量子化学、化学反応理論、遷移状態理論、RRKM理論、位相空間理論、分子反応動力学、理論化学、気相反応機構、質量分析学 | |
授業計画 | A.電子状態理論 第1回 分子軌道法と波動関数 第2回 Hartree-Fock法、変分法、基底関数 第3回 電子相関の問題 配置間相互作用(CI)法と摂動法 MCSCF法とクラスター展開法 第4回 密度汎関数法、エネルギー微分法、相対論的分子理論
B.分子の形と反応の予測 第5回 フロンティア電子理論、軌道対称保存則 第6回 ポテンシャルエネルギー超曲面、反応経路、遷移状態
C.分子の設計と反応 第7回 軌道の混成、高周期元素の結合特性、多重結合をもつ分子、置換基効果
D.化学反応理論 第8回 遷移状態理論 第9回 RRKM/QET理論 第10回 非断熱反応の統計理論 第11回 位相空間理論 第12回 分子反応動力学 第13回 単分子分解(フラグメンテーション)反応 第14回 分子やイオンの計算化学 第15回 分子やイオンの反応論
次回の授業範囲を予習して授業に臨むこと。 | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | レポートと出席状況(授業への積極的参加度)を総合的に評価する。 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | 0 | 60 | 40 | 0 | 0 | 0 | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | 受講を希望する人は、必ず前もって連絡すること。連絡先:C棟C317室。 | |
備考 | 大学院博士前期課程化学専攻科目。次回の授業範囲を予習して授業に臨むこと。本講義は量子化学の初級クラスを終了した学生を対象にしており、学部教育において量子力学(または量子化学)、統計力学および数学の講義を履修しておいてほしい。連絡先:竹内(C317)。 | |
更新日付 | 2012/12/14 14:00:22 |