授業の概要 | 石田:本講義では、有機立体化学の中でも特に重要な研究対象であるキラリティーについて取り上げる。キラル中心をもたない場合を含めた様々なキラル化合物について分類、紹介し、その取扱い(分離技術)や、検出技術の一つである円偏光二色性(CD)スペクトルについて概説する。また、キラリティーを利用した機能性分子について、合成や応用例について紹介する。 松尾:有機π電子共役系化合物は,有機半導体として用いられ,有機薄膜太陽電池,有機EL素子,有機トランジスタなどの次世代の有機エレクトロニクス研究開発の鍵物質である.本講義では,太陽電池の現状,有機エレクトロニクスの歴史を概観したのち,導電性高分子やフラーレン誘導体などの有機半導体の合成法および物性評価の手法について述べ,有機薄膜太陽電池の基礎を解説し,有機薄膜太陽電池における最新の研究開発動向について紹介する. | |
学習・教育目標 | 石田:生命活動を担うアミノ酸、核酸、糖類などは一方の光学活性体のみで構成されており、我々はるホモキラルな世界で生きている。このことに関連して多くの人工的なキラル化合物が合成されており、その応用が期待されている。本講義では、キラル分子に関連して発展してきた様々な技術や実例を通して、キラリティーに少しでも興味をもっていただくことを学習目標とする。 松尾:有機エレクトロニクスに用いられる有機半導体がどのように合成されるのか,およびその反応機構を学ぶ.また,有機半導体の物性にはどのようなパラメータがあり,どのように決定するのかを知る.さらに有機薄膜太陽電池においてどのように光エネルギーが電気エネルギーに変換されるのか,そのメカニズムについて理解する. | |
キーワード | 石田:キラリティー、円偏光二色性(CD)スペクトル、機能性分子 松尾:有機π電子共役系,有機半導体,フラーレン,有機薄膜太陽電池,有機エレクトロニクス | |
授業計画 | 石田: 1.天然に存在する光学活性分子 2.人工光学活性分子 3.機能性光学活性分子
松尾: 1.太陽電池の概要および有機半導体と有機エレクトロニクスの歴史 2.有機半導体の合成反応と反応機構 3.有機半導体の物性および物性評価手法 4.有機薄膜太陽電池の基礎と歴史 5.有機薄膜太陽電池の最新の研究開発動向 | |
教科書 | |
参考書 | |
成績評価方法 | |
成績評価割合 (%) | 定期試験(中間・期末試験) | 小テスト・授業内レポート | 宿題・授業外レポート | 授業態度・授業への参加度 | 受講者の発表(プレゼン) | 出 席 | 教員独自項目※ | 0 | | 50 | | | 50 | | |
※成績評価割合の 教員独自項目 | |
他専攻(複合コース等) の学生の問い合わせ方法 | 履修に際しては予め学内連絡教員に相談し了承を得ること。 | |
備考 | |
更新日付 | 2013/01/04 11:45:19 |