講義コード 7331800
開設科目名 基幹化学特論Ⅰ
科目群名 (新)専門群
専攻 化学
コース
担当教員 衣川 健一
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 月曜日 5・6時限 B1208
授業方法 講義
対象学生 1年次以上
単位数 2
週時間 2



授業の概要
 分子および分子集合体、ならびにそれら多数個の集合体としての液体・固体といった凝縮相で起こる化学現象のうち、学部では触れていない話題や化学の各分野で修士論文研究を行っている院生に対して、共通の興味や化学のより一層の理解につながる現象の本質的な説明を行い、講義する。内容は化学のどの分野を専攻する院生も理解できるよう、平明なものであり、本質的に理解ができるよう工夫して講義する。今年度の本科目では、学部ではあまり重点を置いていない「光」関連の話題をやや詳しく扱う予定である。
学習・教育目標
光が関与する化学現象の話題、生体系で起こる物理化学現象、輸送物性の温度依存性の起源などについて、本質的な理解を深める。
キーワード
光、DNA、量子論、熱力学、化学統計力学、生物化学
授業計画
(1)赤外吸収(IR)と分子振動~海の青さの原因
(2)分子振動と結晶の格子振動、フォノン
(3)光吸収・光散乱スペクトルと時間依存性との連関~ウィーナー・ヒンチンの関係
(4)光の理論(その1)~古典光学ならびに光の波動性
(5)光の理論(その2)~光の量子化
(6)光の量子効果
(7)光の種類~レーザー・コヒーレント・スクイーズド光
(8)光とヘリウム3、4との関連性~粒子の統計性
(9)氷における水素・プロトンの位置の問題
(10)DNA中のプロトン移動と突然変異
(11)光による電子励起が引き起こすDNAの損傷
(12)タンパク質の立体構造と間接相互作用
(13)疎水性相互作用と立体構造の関連
(14)アレニウスプロットが成立する原因
(15)溶液内化学反応速度に対する溶媒効果
教科書
1. 授業中に推薦または資料配布
参考書
1. 授業中に推薦
成績評価方法
出席を重視する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
0595
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
履修登録より前に担当教員の研究室まで来室されたい。
備考
授業終了後、各自の修士論文研究の一層の深い理解に講義内容を役立てる姿勢が望ましい。
更新日付 2012/12/20 16:58:46