講義コード 7331600
開設科目名 物性化学セミナーⅡ
科目群名 (新)専門群
専攻 化学
コース
担当教員 衣川 健一
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 月曜日 9・10時限 教員研究室
授業方法 演習
対象学生 1年次以上
単位数 2
週時間 2



授業の概要
液体・固体といった凝縮相は化学・物質学の最も身近な相である。しかるに、分子式で表される化学反応式にはその媒体が顕に現れてこない。本セミナーでは、液体・溶液・結晶・ガラス状態・水に関する基本的な物理化学について、基本的な文献を講読しその物理化学的な理解を深める。
学習・教育目標
一見難しそうに見える物理化学文献の中からよいものを取り上げてゆっくりと講読し、物性化学に対する一層の理解を深める。
キーワード
液体、物理化学、物性
授業計画
以下の内容を含む基本的文献・書物を指示し、講読する。
(1)水の統計力学モデル
(2)水の分子動力学シミュレーション
(3)アルゴンのガラス化
(4)液体の構造を表す分布関数
(5)タンパク質のフォールディング
(6)DNA中のプロトン移動と突然変異
(7)水中のタンパク質の立体構造
(8)液体中のSN2反応の理論と計算機シミュレーション
(9)溶液内化学反応の理論
(10)分子内水素移動反応における量子効果
(11)液体水素の物性に対する量子効果
(12)各種統計アンサンブルに対する分子動力学法
(13)溶媒和電子に対する計算機シミュレーション
(14)液体ヘリウムの動的性質
(15)量子ダイナミクスの計算化学的手法
セミナーであるので、事前の発表準備や事後の復習が不可欠である。
教科書
1. 授業中に適宜指示
参考書
1. セミナー中に指示
成績評価方法
出席と発表状況を総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
05050
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
最初の演習に出席し、問い合わせること
備考
修士論文テーマの指向に関わらず、化学専攻全院生が対象である。カバーする物質の範囲は、有機化合物から無機化合物、イオン性液体、生体高分子溶液など、広範囲に及ぶ。従って、物理化学系を専攻する院生だけでなく、有機・無機・生物化学、高分子化学、分析化学、その他の化学分野を専攻する院生もが本セミナー受講の対象になる。
更新日付 2012/05/15 11:01:30