講義コード 7330600
開設科目名 界面ナノ化学
科目群名 (新)専門群
専攻 化学
コース
担当教員 吉村 倫一
教員所属 理学部
開講期・曜日・時限・教室 前期 火曜日 1・2時限 B1208
授業方法 講義
対象学生 1年次以上
単位数 2
週時間 2



授業の概要
界面活性剤などの両親媒性化合物は気/液や液/液界面に吸着してその性質を大きく変化させ,さらに水溶液中でミセルなどの種々の分子集合体を形成する。界面吸着や集合体形成は,起泡,乳化,可溶化などの現象と直接関係するため,界面活性剤は洗浄や化粧品などの幅広い分野で広く使用されている。本講義では,界面における熱力学について解説した後,適切な界面活性剤を選択するために必要な物理化学的性質や分子集合体,応用例について解説する。
学習・教育目標
界面活性剤などの両親媒性化合物の物理化学的性質や界面現象のメカニズムについて,コロイド・界面化学,ナノ化学の立場から理解することを目標とする。
キーワード
界面,コロイド,ナノ,熱力学,ギブズ,界面活性剤,ミセル,吸着
授業計画
【第1回】ガイダンス,界面化学・コロイド化学,ナノ化学の基礎概念
【第2回】表面と界面,コロイドの分類
【第3回】界面の熱力学(1):表面張力,ギブズの分割面と表面過剰量
【第4回】界面の熱力学(2):液体の表面張力,溶液の表面張力
【第5回】界面の熱力学(3):気液界面への吸着,固体表面への吸着(ラングミュア吸着など)
【第6回】反射率法による界面の測定と解析
【第7回】界面活性剤の構造と物性,機能
【第8回】自己組織化と相図
【第9回】分子集合体(1):ミセル
【第10回】分子集合体(2):ベシクル,ラメラ,液晶など高次集合体
【第11回】散乱法(小角散乱,光散乱)による分子集合体の構造解析
【第12回】乳化と可溶化,レオロジー
【第13回】コロイド粒子の分散・凝集:電気二重層,DLVO理論
【第14回】ナノ微粒子:無機微粒子,有機高分子微粒子
【第15回】最近の研究のトピックス
教科書
1. プリント配布
参考書
1. 現代界面コロイド化学の基礎 日本化学会 丸善 2009
2. ソフトマターのための熱力学 田中文彦 裳華房 2009
成績評価方法
出席と与えられた課題についてのレポートを中心に,講義への取り組み状況を考慮して評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(中間・期末試験)小テスト・授業内レポート宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン) 
出 席
 
教員独自項目※
05050
※成績評価割合の
教員独自項目
他専攻(複合コース等)
の学生の問い合わせ方法
メール(yoshimura@cc.nara-wu.ac.jp)で問い合わせること。
備考
講義内容と配布したプリントを十分復習すること。
更新日付 2012/12/15 15:51:57