講義コード3312350
開設科目名化学キャリアセミナーⅡ
担当教員岩城 雅代
西澤 真理子
大神田 淳子
教員所属理学部・非常勤講師
開講期・曜日・時限・教室後期集中 その他 その他 その他
授業方法講義
対象学生1回生-4回生
単位数1
週時間(15)


授業概要
本講義では,学術や実社会の第一線で活躍されている3人の講師の方々に,ご自分の研究や仕事またそれに関連する分野について,経験等を含め講義していただく。その話の聴講によって自己の将来や現在の勉学の意義を考えるヒントにする。
学習・教育目標
他の化学科専門科目では純粋に化学の内容を学ぶが,本科目は,現在学んでいる化学がどのように自分自身の将来の進路,ライフステージ,実社会での生活に結びついているのかという点について,その考えるヒントとなりうる話を講義するものである。実際に本学化学科で4年間化学を学んだ後に来る,就職や大学院への進学,そしてその後の女性としてのライフステージを考えるとき,純粋に学問としての化学を学ぶだけでなくこういった現実的な観点を考えることも必要であろう。本講義では毎年度,学術にとどまらず産業界や公的研究機関で化学に関連した分野で活躍されている方を3名お招きし,社会での仕事の最前線やキャリアライフの話を聞く。招聘する講師の先生の中には女性の先輩も含まれる。これにより,1~4回生までの全学年の化学科の学生がその将来のキャリアを化学をもとに考える糸口を探るきっかけとする。
キーワード
(岩城)異分野・研究職・生化学における光技術・物理化学の基礎知識
(大神田)ケミカルバイオロジー・ポストゲノム創薬・たんぱく質間相互作用
(西澤)リスクコミュニケーション・科学技術・起業
授業計画
1.「化学の醍醐味―異分野越境でひらくキャリアパス―」担当:岩城雅代(名古屋工業大学特任教授)
講師は本学化学科を卒業後、国内外の大学・研究所で光合成や呼吸酵素の機能解明、さらに、国内企業で半導体・バイオ系の触媒研究に携わりました。化学平衡や反応速度論といった化学の基本をきっちり学んでおくと、異分野に飛び込むのも楽しくなります。化学の基本に立ち返り、分子構造を基に機能発現のしくみを探求したことで、自身の自然観がより豊かになったことをお話します。物理化学を用いると、ばらばらな自然現象もエネルギー量で比較でき、通底する基本原理が浮かび上がります。キャリアを積む過程で職種や専門分野が変わることがあっても心配しないで、人生にもサイエンスにも深みをもたせる機会となることを伝えたいと思います。

2.担当:大神田淳子(京都大学化学研究所准教授)
ポストゲノム時代の今日、化学と生物学の境界研究領域の発展が目覚ましい。背景には、現代の通信技術の発展に伴い、多国籍研究チームの編成が比較的容易になったことが一因としてある。ヘテロな環境はアイデアを育む。アイデアの種は感受性から生まれる。豊かな感性と勤勉さ、協調性を持つ日本人女性は、これまで以上に国際チームプレーヤーとしての貢献が期待されている。本講義の前半は、近年の生物化学研究が、どのようなアイデアからもたらされてきたかを解説する。後半は、国際チームプレーヤーとして大切な考え方やマナー、プロフェッショナリズムについて、日米の研究機関でライフサイエンス研究を行ってきた講師の経験に基づいて議論する。

3.担当:西澤真理子(株式会社リテラシー)
わが国では科学技術の議論にある「リスク」という考え方がいまだに浸透していないように思える。リスクを分かりやすく伝えるには、専門知識とは別の工夫が必要である。科学者や技術者はどう伝えればいいのか。リスク認知の観点からいえば、できるだけ相手の立場に立って説明する姿勢が求められる。専門用語を使うのではなく、相手が具体的にイメージできるように説明するリスクコミュニケーションを活用することが望まれる。リスクコミュニケーションのシンクタンクをドイツから帰国して10年前に設立した経験から、女性と起業についても話していきたい。
教科書
No書籍名著者出版社出版年ISBN
1.『特に指定なし』
参考書
No書籍名著者名出版社出版年ISBN
1.
2.
3.『リスクコミュニケーション』西澤真理子エネルギーフォーラム新書
成績評価
の方法
出席状況とレポートなどで総合的に評価する。
成績評価割合
(%)
定期試験(期末試験)授業内試験等宿題・授業外レポート授業態度・授業への参加度受講者の発表(プレゼン)
出席
教員独自項目※
05050
※成績評価
割合の教員独自項目
備考
化学コース・化学科共通系特別科目。4回生までに毎年開講される化学キャリアセミナーI~IVのうち2科目以上の単位を取得することが必要。
講義は1回の時数5時間で3回に分けて行う。原則水曜日の午後を予定している。
聴講した内容を振り返り、自分自身の将来についてよく考える時間をもつこと。
更新日付2014/12/26 15:03:53