アドミッションポリシー

〈機能性物質科学講座・生物環境科学講座・食物栄養科学講座・環境生活科学講座〉

◯教育の理念

 本専攻では、安全で快適な人間生活と健康な生活環境の構築、環境に負荷を与えない物質変換システムと機能性材料の創成、生命現象の解明ならびに調和ある生物環境のあり方を目指す教育研究を行います。 
 このために、食物・化学物質・生活素材の安全で快適な人間生活への応用と、分子レベルや個体レベルでの生体反応の解明やバイオサイエンスの手法に基づく生活習慣病予防など、健康な生活環境の構築に寄与できる人材、ナノ分子科学を基盤にした環境に負荷を与えない物質変換システムと機能性材料の創成を図ることができる人材、生物の遺伝子や生理活性物質についての理解と生命現象の解明ならびに他の生物や環境物質との相互作用の解明を通して調和ある生物と環境のあり方を構想できる人材を育成します。  

◯求める学生像

 本専攻では、人間と近接環境との共生のあり方を自然科学の手法に立脚して追求できる人材の養成を目指しており、以下のような学生を求めます。
・人間環境の調和ある保全に貢献したい人
・高齢社会での健康で快適な環境を衣食住の立場での構築を目指す人
・人間環境の調和を考慮した物質の合成並びに化学反応に深い知識と技術を持ち、高性能・高機能性材料の新素材の
 開発を目指す人
・人間生活を取り巻く諸問題に対して、生命現象の理解に基づき健康・安全で快適かつ調和ある環境の
 構築を目指す人
・生活物質・素材に関連する深い知識と技術の修得を目指す人
・生物学、化学などの基礎科学や環境関連の研究所の研究員並びに大学教員を目指す人
・行政の環境保全、生活改善分野などにおいて政策立案を目指す人
・環境指標を策定し、環境アセスメントを目指す人
・バイオテクノロジーの最新の知識と技術を修得し、食品・医薬などの産業界と学術分野で社会に貢献したい人
・行動変容理論に基づいての個人および地域社会での健康環境構築について指導的立場を目指す人

カリキュラムポリシー

 人間生活は環境との調和を基調とした健康・安全・快適さを目標として、人間と様々な環境との共生的な相互作用の中で営まれるものであり、その中で人間は身体と生命活動の恒常性を維持している。本専攻では、身体生命活動と環境との調和した共生を図るための自然科学的な知見の蓄積を担う。  次のような観点から人材育成につとめる。 微視的及び巨視的視点から人間環境に関わる諸問題を総合的に教育研究し、人間とそれを取り巻く環境との共生の道を探求する。 階層的な生命現象及び生命体と環境との相互的作用を、深く掘り下げて研究するだけでなく、それらの間の共生的調和を図るため融合かつ学際的に教育研究する。 実際的な研究活動を通じて、安全・快適・健康な人間生活の構築、環境に負荷を与えない物質変換システムと機能性材料の創成、生命現象の解明ならびに調和ある生物環境のあり方を構想できる人材を養成する。

〈機能性物質科学講座〉

 物質を分子レベルのミクロな構造・反応からマクロな機能に至るまで組織的・総合的に扱う。すなわち、物質の物理的・化学的性質とミクロな構造との関係、ミクロな世界での状態変化のダイナミクス、化学反応や合成による物質の変換などについて、理論・実験の両面から教育研究を行う。このような教育研究分野は、物質と人間環境との調和のとれた発展への基礎となるものであり、上記の人間環境問題を含む幅広く高度な知識を身につけた社会に貢献できる人材を養成する。

ディプロマポリシー

1.人間生活やそれを取り巻く環境に関連した高度な諸問題点を見出し解決できる自立した研究者となるため、次のような能力を身につけておくことが課程修了に必要である。
・共生自然科学の各専門分野における学術研究活動を通じて、広く自然科学全般に適用できる基礎的な知識と方法論を習得しているとともに、自然科学の広い分野の課題に適応可能な柔軟な思考力。

2.所定の年限以上在学し、必要な授業の単位数を取得し、博士論文の審査および最終試験に合格することを課程修了の要件とする。  以上の方針に基づき、それぞれの講座で具体的な学位論文審査基準を定めている。なお、本専攻では、博士(理学、学術、生活環境学)の学位が取得できる。

〈機能性物質科学講座〉

 化学の各専門分野において、独自性と専門性の高い研究を自ら遂行した成果を論文として提出したうえで、化学研究の方法論を習得し、科学技術分野で応用可能な柔軟な思考力と問題解決能力を持つものと認められた者に学位を授与する。

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