アドミッションポリシー

◯教育の理念

 現代の化学では、基礎的学問分野がますます高度化するばかりでなく、非常に多彩な応用的研究が展開され、化学を取り巻く学際領域の高度化、多様化、複雑化が急速に進んでいます。このような状況のもと、化学コースでは、「自然の真理探究のための基礎力」と「グローバルに通用する応用力」をキーワードに、基礎から発展までの系統的な教育カリキュラムに基づく教育を通じて「化学」一般の確固とした基礎と柔軟な応用力を身につけ、その素養のもとに『自ら調べ、自ら考え、自ら判断できる能力』の伸長を目指しています。

◯求める学生像

 化学コースでは、広く物質に関わるすべてを対象にした学問である「化学」の基礎知識と応用力を積極的に身につけ、それを将来、社会の中の科学に関連する様々な分野で生かしたい、という情熱と意欲のある学生の入学を期待しています。また、大学の化学は、数学、物理、生物などの他の自然科学分野との関連が深いので、化学に興味のある学生はもちろん、それらの分野にも大きな興味を持ちつつ化学を志向する学生も大いに歓迎します。化学コースの授業は高校の基礎学力を前提に成り立っていますので、高校化学はもちろん、化学以外の高校理科の各教科と数学もしっかり学習しておくことを希望します。英語についても、化学の知識・情報などの収集・発信のため重要な要素ですので十分学習しておくことを希望します。

カリキュラムポリシー

大学の専門的な化学を学ぶために必要な化学、物理、数学の基礎を、高校卒業レベルの理科、数学の内容からスタートして習得できるように、初年次に入門的な専門教育科目を設定する。
化学生命環境学入門、
基礎化学Ⅰ~Ⅳ、化学のための物理Ⅰ・Ⅱ、微分積分学概論Ⅰ・Ⅱ、線形代数学概論Ⅰ・Ⅱ
化学全般の基礎を学んだのち、「物理化学」「無機化学」「有機化学」の三大分野の専門的内容から応用分野までを系統的に学ぶカリキュラムを国際標準の内容で設置する。

物理化学通論Ⅰ・Ⅱ、無機化学通論Ⅰ・Ⅱ、有機化学通論Ⅰ・Ⅱ、化学熱力学、化学統計力学、量子化学、遷移元素の化学、錯体化学、脂肪族有機化学、芳香族有機化学、機器分析法1~3、化学基礎実験1~3、化学専門実験1~3
化学に関連する英語力を高め、広く世界全体からの情報収集や発信ができる能力を涵養するために実践的な英語科目を設置する。また、専門の学問と学生の進路・職業選択との連関についての学生の視野を広げ、将来のライフステージを考えつつ勉学のモティベーションを上げるための科目を設置する。
実践化学英語Ⅰ・Ⅱ、化学キャリアセミナーⅠ~Ⅳ
将来科学技術分野で活躍できるレベルを念頭においた問題解決力を養成するために、最終年次で学生の多様な指向に応じた分野の卒業研究または課題研究を課す。
卒業研究Ⅰ~Ⅳ(化学)、課題研究Ⅰ~Ⅳ(化学)

ディプロマポリシー

 化学コースは、化学とその関連する自然科学の分野の世界標準の知識と応用力を持って社会で活躍できる能力を育成することを目的として、以下に示す知識や能力を、基礎的内容から応用分野までの系統的な教育と実践的な研究活動への参加を通して修得させる。

  • ◯化学の専門家を目指すため、あるいは社会の各分野における職業のために必要な化学の体系的基礎知識
  • ◯実践的な研究活動で化学における問題を解決する経験を通じて得られる、広く問題一般に対する解決能力
  • ◯化学を中心とした自然科学の知識で裏付けられた素養をもとに、現代社会で起こる諸般の科学技術的な現象や問題について自ら論理的に思考することができる能力、および社会とのコミュニケーション能力

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